【葛飾区】更地になった本館跡地 柴又の歴史とともに歩んだ料亭「川甚」のいま
2021年1月末、柴又の歴史を刻んできた老舗料亭「川甚」が、惜しまれながらもその230年余の歴史に幕を下ろしました。
ある日、江戸川沿いの満開の芝桜を見に出かけた筆者。噂通り鮮やかな緋色の芝桜が、土手一面を彩っていましたよ。
う~ん、これは見ごたえがあります♪
ふと視線を反対側へやると、そこにはちょっと胸を打つ光景が広がっていました。
こちらは、あの料亭「川甚」本館があったところ。映画「男はつらいよ」でさくらが結婚式を挙げた、あの場所です。
堂々としたたたずまい。閉店直前の「川甚」本店の様子です。
この建物、もうすっかりなくなってしまったんですね。
なんだか、ぽっかり穴が開いてしまったような風景です。
新館は区の施設へ…「川甚」跡地の今後は?
ところでこの「川甚」跡地。実は葛飾区が取得し、歴史ある店と共に歩んだ柴又の資料などを展示する施設にする計画があるようです。
今回解体されたのは、建物の老朽化が進んだ本館のみ。新館はきれいなまま残されています。
こちらの新館が、新たな柴又の歴史資料館となるのでしょうか。
活用計画が発表されましたら、また詳しくお知らせいたしますね。
なんにせよ、川甚さんの歴史の名残が全くなくなってしまったのでなくて、ちょっとホッとしています。
この風格ある美しいたたずまい、出来る限り残してもらえたらうれしいなぁ…そんな気持ちで写真を撮っていた筆者でした。