定期的な大規模修繕工事をやめました。【株式会社高橋工業(現場喫茶)】

「マンションの大規模修繕工事は12~15年ごとに行うもの。」
この考え方は、多くのマンションで当たり前のように採用され、長年にわたり続けられてきました。
しかし私たち高橋工業は、この"当たり前"に疑問を持つようになりました。
本当に12~15年という周期だけを理由に、大規模な工事を行う必要があるのでしょうか。
まだ十分に使用できる部位まで一斉に更新し、多額の修繕費を支払うことが、本当に管理組合や区分所有者にとって最善なのでしょうか。
現在、多くのマンションでは修繕積立金の不足が深刻化しています。
修繕積立金の大幅な値上げや、一時金の徴収、さらには金融機関から借り入れを行って大規模修繕工事を実施するケースも珍しくありません。
それにもかかわらず、「長期修繕計画どおりだから」「この時期だから」という理由だけで工事が進められている現実があります。
私たち高橋工業は、その常識を一度見直すべき時代に入ったと考えています。
大切なのは、決められた年数で工事をすることではなく、建物の状態を正しく診断し、本当に必要な修繕を、必要なタイミングで行うことではないでしょうか。
このシリーズでは、「定期的な大規模修繕工事」という従来の考え方を見直し、管理組合にとって無理のない、合理的な建物維持管理のあり方についてお伝えしていきます。

【大規模修繕工事の談合問題。私たちは何を信じればよいのでしょうか。】
近年、大規模修繕工事における談合問題がニュースで大きく報じられ、多くのマンション管理組合が不安を感じています。
しかし、今回報道された内容は氷山の一角とも言われています。これまでも、管理会社や設計事務所、コンサルタントなどが談合や不適切な受発注に関与しているのではないかという指摘は、さまざまな報道や業界関係者の声として取り上げられてきました。
談合が行われると、本来であれば4,000万円程度で実施できる工事が、6,000万円で発注されるようなケースが生じる可能性があります。
「2,000万円も高くなれば気付くのでは?」と思われるかもしれません。
しかし実際には、複数の会社から見積もりを取得しても、他社の見積金額が6,500万円、6,800万円といった価格で揃えられていれば、一番安い6,000万円の会社が適正価格に見えてしまいます。
このような仕組みがあれば、管理組合は「複数社を比較した結果だから安心」と考え、適正価格だと信じて契約してしまう可能性があります。
実際に今回の報道では、東京都内をはじめ、墨田区を含む地域の工事会社名も公表され、多くの方が驚かれたことでしょう。
専門家や管理会社を信頼して進めてきた結果、本来は不要だった工事や、必要以上に高額な工事費を負担していた可能性があるとすれば、管理組合や区分所有者にとって大きな問題です。
一方で、賃貸マンションや戸建住宅、オフィスビルなどでは、12~15年ごとに建物全体を一斉に工事するケースは決して一般的ではありません。建物の状態を確認し、必要な箇所を適切なタイミングで修繕するという考え方が多く採用されています。
それにもかかわらず、分譲マンションでは「一定の周期で大規模修繕工事を実施する」という考え方が長年続いてきました。
私たちは、この仕組みそのものを見直す時期に来ていると考えています。
本当に必要な工事を、必要な時期に、適正な価格で実施する。
その考え方へ変えていかなければ、分譲マンションに住む皆さまが不要な負担を背負い続けることになりかねません。

【高橋工業が考える大規模修繕工事とは】
私たち高橋工業は、「大規模修繕工事は決められた周期で建物全体を工事するもの」という考え方ではなく、建物の状態に合わせて、本当に必要な工事を適切なタイミングで行うことが重要だと考えています。
1回目の大規模修繕工事は先延ばしにしない
近年、修繕積立金の不足などを理由に、1回目の大規模修繕工事を15年程度まで延ばすマンションも増えています。
しかし、その判断は本当に建物のためになっているのでしょうか。
新築時に使用される塗料やシーリング材、防水材の多くは、現在主流となっている高耐久仕様ではありません。10年前後で点検や補修が必要となる部位も少なくありません。
また、新築マンションには一般的に10年間の瑕疵担保責任(構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分など)が設けられています。
もし不具合があった場合でも、10年以内であれば事業者側の責任で対応できる可能性があります。しかし、11年目以降に発見された場合は、管理組合が修繕費を負担しなければならないケースもあります。
そのため、私たちは1回目の大規模修繕工事は10年以内を一つの目安として、建物全体をしっかり点検することが重要だと考えています。
工事の周期を延ばすなら、高耐久仕様へ
私たちは「周期を延ばすこと」に反対しているわけではありません。
ただし、何も変えずに15年、18年、20年と先延ばしするのではなく、1回目や2回目の工事で耐用年数の長い塗料や防水材、高耐久工法を採用することが大切です。
建物の性能を向上させたうえで、次回の修繕周期を15年、20年へと延ばしていくことが、長期的には管理組合の負担軽減につながると考えています。
「全部やる」ではなく、「必要なところだけやる」
大規模修繕工事では、「足場を組むから全部やってしまおう」という考え方が一般的です。
しかし、本当にすべての工事が必要なのでしょうか。
まだ十分な耐久性が残っている部位や、足場を必要とせずに対応できる工事まで、一緒に実施する必要はありません。
建物の状態を正しく調査し、劣化している箇所だけを適切に修繕することで、無駄な支出を抑えながら建物の資産価値を維持することができます。
管理組合に寄り添ったご提案を
高橋工業は、「工事を増やすこと」を目的とした会社ではありません。
私たちが目指しているのは、管理組合の皆さまが安心して長く住み続けられるマンションづくりです。
必要な工事はしっかり行う。
不要な工事は無理に提案しない。
そして、将来の修繕積立金や資金計画まで見据えたご提案を行う。
それが、高橋工業が考える新しい大規模修繕工事のあり方です。

【なぜ高橋工業は、このような提案をするのか】
私たち高橋工業には、現役のマンション管理組合理事長が2名在籍しています。
これまで数多くのマンションの課題に向き合い、行政やNPO法人などでマンション管理や修繕工事に関する講演・勉強会なども行ってきました。
その中で強く感じていることがあります。
それは、「管理会社が悪い」ということでは決してありません。
管理会社は、専門知識を持ち、管理組合の業務を支える大切なパートナーです。依頼すれば幅広い業務を代行してくれる、非常に価値のあるサービスを提供しています。
しかし、その一方で考えていただきたいことがあります。
「その業務は、本当に管理組合がお金を支払って依頼する必要があるのでしょうか。」
管理組合が少し知識を身につけ、自ら判断し、主体的に動くことで、費用を抑えながらより良いマンション運営ができる場面も数多くあります。
実際に、管理会社へすべてを任せるマンションと、管理組合が主体となり管理会社にサポートを依頼するマンションでは、修繕工事の進め方や資金計画、さらには将来の資産価値にも大きな違いが生まれます。
私たちが目指しているのは、管理会社と対立することではありません。
管理組合が正しい知識を持ち、自ら考え、判断できるようになること。
そして、本当に必要な工事にはしっかり費用をかけ、まだ必要のない工事は見送り、その分を将来のマンションのために残していく。
そんな持続可能なマンション運営へ、一緒に変えていきたいと考えています。

【マンションの修繕でお悩みの管理組合様へ】
高橋工業では、大規模修繕工事のご相談だけではなく、修繕計画や工事内容のセカンドオピニオン、勉強会の開催なども行っています。
現場喫茶(カフェ)を運営しておりますので、リラックスした雰囲気の中でご相談いただくことも可能です。また、ご希望があれば管理組合の理事会や集会へ伺い、修繕工事や長期修繕計画について分かりやすくご説明いたします。
「この工事は本当に必要なのか。」
「見積金額は適正なのか。」
「他に選択肢はないのか。」
そんな疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。
高橋工業株式会社
〒131-0045 東京都墨田区押上1-45-1
TEL:03-3527-5445
営業時間:9:00~18:00
定休日:土曜日・日曜日・祝日
私たちは、管理組合の皆さまに寄り添い、「工事をすること」を目的とするのではなく、「マンションをより良い資産として未来へつないでいくこと」を第一に考え、ご提案を続けてまいります。
| 株式会社高橋工業(現場喫茶) | |
|---|---|
| 住所 | 東京都墨田区 押上1-45-1 |
| 電話番号 | 03-6657-0901 |
| 営業時間・定休日 | 高橋工業 9時~18時 現場喫茶 10時~17時 |







