【葛飾区】変わらない味を求めて…葛飾おいしい洋食屋さんをめぐる旅 2軒目・高砂「レストラン ヨシイ」
やった~今日も洋食だ! と「洋食屋さんをめぐる旅」を始めてから筆者、取材に出かける日は朝からルンルンです。
昔ながらのお店がまだまだいっぱいある葛飾区、この日はこちらにお邪魔しましたよ♪
小さな扉はタイムトンネル! 高砂駅前「レストラン ヨシイ」
やって来たのは高砂駅前。
北口を出て、駅に沿うように西へ入ると、そこには何となく懐かしい感じの風景がひろがっています。
以前モーニングをいただいた昭和感あふれる喫茶店「白十字」さんもある通りですよ。
さてそこに、やっぱりむかぁ~しからある洋食屋さんが本日のお目当てです。
街ブラ番組でもよく登場する、高砂老舗の名店はこちら!
「レストラン ヨシイ」さんです。もうこのたたずまいを前に、すでにお口が「昭和の洋食」の味に。あ~我慢できない、おじゃまします!
扉を開けるとそこは、昭和のレストランだった…
店内は4人掛けのテーブルひとつに、4席しかないカウンターでは、すでにお食事中のお客様が2名いらっしゃいます。
とにかく圧倒的なのは、このタイムスリップ感!
ここだけを切り取ってみると、なんだかおばあちゃんちの居間で座っているような錯覚すら覚えます。天井付近に据え付けられたテレビは、奥行きのあるコロンとしたブラウン管。今見るとなんてかわいいフォルムなんでしょう♪
ひとつしかない窓際のテーブル席は、きれいに拭き上げられ明るく輝いています。
一人なのでカウンターに座ろうとしましたが、「こちらでいいですよ」とテーブルを進めてくださった奥さん。ニッコニコの笑顔に柔和な口調がステキです♪
さて、何をいただきましょう…メニューのこっち側には洋食の王道「エビフライ」「ハンバーグステーキ」「ポークカツレツ」「ビーフシチュー」が。
裏側には「ナポリタン」や「オムライス」などのライトミールものとサンドイッチ、数種類のサラダ、ドリンクが載っているのみです。
シンプルに王道を行くこのブレのなさが、何十年もこの地で愛される所以なんでしょうね。
ちなみに2017年放送の「出没!アド街ック天国」で「この街で愛されて半世紀以上」と紹介されていたようです。ということは、現在約60年…アラカン(アラウンド還暦)なんですね!? スゴイ!
その歴史、本日しかといただいてまいりましょう。筆者の「レストラン ヨシイ」さんでのランチは、こちらでした♪
1周まわって新しい!? 懐かしい味はやさしいおいしさ
スープが単品なのが、「レストラン」たる矜持なのかも。まずは「ポタージュスープ」をいただきました。
まず感じるのはその香り。
甘いコーンの香りがふわっと立ち、口に運ぶと鼻に抜けるのは、豊かなバターの香り。少し粒感の残ったポタージュスープ、とってもおいしいです♪
ポタージュを味わっていると…さて、やってきましたメインディッシュ。
「ポークカツレツ」です!
はい、「とんかつ」ではないのです。お皿に広がる美しいソースをご覧ください。このソースこそが、洋食のあかし!
いただきま~す…あれっ、これは!?
もちろんおいしいです。すごくおいしいんですけど、筆者、何かを思い出したような…。
カラッと揚がったカツレツは豚肉のうま味がギュッと詰まってとってもジューシー。そこにからむのは少し酸味があって、トマト感強めのデミグラスソース。
思い出した!
昔、街のレストランで食べたハンバーグとかのソースって、今の赤ワインで煮込みました系デミグラスソースじゃなくって、こんな感じでしたよね?
ハヤシライスも今よりもっと酸味がある感じで、サラっとしてた…まさに、この味ではないですか!
筆者の○○年にわたり食してきた洋食の根源、ルーツに、今ここで再会しました!!
わぁ~、見た目だけじゃなくて、味もこんなに懐かしいんだ…! いろんな記憶が怒涛のように押し寄せる中、ポークカツレツとポタージュスープのやさしいおいしさに癒される、とても素敵なランチタイムでした。
店舗情報はこちらをご覧ください。
地図はこちらです。
葛飾おいしい洋食屋さんをめぐる旅、まだ2軒目だというのにこの満足感…いやはや、葛飾区の奥深さに脱帽です。
まだまだ「おいしなつかしい」洋食屋さんを巡ってまいりますよ♪こうご期待!