【葛飾区】穴あき・虫食いをかわいく補修! 東四つ木のコミュニティスペース「ミンナブンナ」でうわさのダーニングワークショップを体験!
突然ですがみなさん、「ダーニング」ってご存じですか?
「ダーニング(darning)」は、虫喰いや擦り切れたりほつれてできた衣類の穴・傷を修繕するイギリス発祥のソーイング技術です。が、ただ補修するだけでなく、そこに装飾的な刺しゅうを施すなどして衣服のデザイン性そのものをUP。遊び心にあふれたものにどんどん進化していったのが現在のダーニングです。
そのデザイン性の高さや自由度が注目され、いまやソーイング界のプチブームになっているんですよ♪
実は以前からダーニングに興味があった筆者、ある日「東四つ木でワークショップがある」という情報をゲット。さっそくコンタクトを取り、参加させていただきました!
イギリスのエシカルな知恵「ダーニング」
こんにちは~…とお邪魔すると、すでに作業場は布と針と糸のパラダイス。
縫製の仕事をされている方、趣味の刺繍歴○○年というベテランの方などが、おしゃべりしながら楽しそうに針を動かしていらっしゃいます。
こんなみなさんにレクチャーしていただいて、筆者も初めてのダーニング体験です!
筆者が持ち込んだのは、傷や穴はないもののちょっと飽きてしまったダブルガーゼのシャツ。あ、しかも一番下のボタンがなくなってしまい、いつも裾だけヒラヒラしちゃってるんです。
ヒラヒラしている部分にダーニングを施して、飽きてしまった服をイメチェンしようというのが今回の筆者の野望です。
勧めていただいたのは、グラデーションカラーになった刺し子用の糸。
「ただ縫うだけでデザインになるし、どういう色が出てくるか予想がつかないので、面白いですよ。」
なるほど、技術が乏しい筆者ですから、色だけで遊び心が出せるのはめちゃくちゃ助かります。
ほか、ダーニングで使うのは一般的な刺繍糸など。存在感のある糸を使うんですね。
こちらはベテランさんのダーニングのお手本。基本的には、穴の開いたところをこのように布を織るようにして埋めていくんですね。
こちらは刺繍枠を使われていますが、基本は「ダーニングマッシュルーム」という丸みのある土台に布をかぶせて縫うそうです。
「袖周りとか、立体的になっている部分のダーニングは丸みのある土台を使うとよいですが、そうでないところだったら刺繍枠とか、それもなければ平らなテーブルの上なんかでも大丈夫ですよ。」
と、教えていただきました。ちなみに専用の道具も最近では手芸用品店で簡単に手に入るそうですよ。
手をかけるほど愛着が生まれる…「大切」を感じられるひと針
黙々と…ではなく、にぎやかにお喋りをしながら作業を進めること約1時間ちょっと。
みなさんの作品発表会です♪
膝が破れたGパン。下にカラフルな布をつけて、穴をふさぐようにダーニングを施されています。
「この下のシミは、また今度ダーニングで隠そうと思って。」だそうです。
そして「え、普通それもう履くのあきらめますよね??」という、おしりの部分で完全に分断されたGパン!
「裏に布を足したら逆に裂け目が目立ってしまって。なのでダーニングを重ねて目立たなくしようかと(笑)。」ですって。サイズ感がちょうど良くて捨てるに捨てられない…という愛着ある1本なんだそうです。すてき!
そして筆者のシャツはこうなりました。
この、ボタンのとれた前立ての部分ですね。そして末広がりに、お花を散らすように縫ってみました。
これ、完全にグラデーション糸のおかげですが、ちょっとかわいくないですか(笑)?
つたないながらも「自分で縫った」という満足感と愛着がじわじわと…。そろそろ捨てようかな? なんて思っていたシャツなのに、「これ着てあそこ行こうかな」なんて、久しくなかった気持ちが沸き上がりました!
「モノを大切にする」という考え方が基盤にあるダーニングですが、ひと針ひと針思い思いのデザインを自分で施すことで「また着よう」「ずっと着たい」という、その服への「特別感」が生まれてくる。
ダーニングって、そういう作業なのだな~と感じました!
さて、今回このワークショップを開かれた「ミンナブンナ」さん。
実はよく知らずにお邪魔したのですが、聞けば聞くほど興味深い団体さんだったのです。
片手間で説明するには濃すぎる内容でしたので、あらためて「ミンナブンナ」さんをご紹介させていただきたいと思います!
活動の詳細はこちらをご覧ください。
ミンナブンナさん、ステキな時間を過ごさせていただきありがとうございました!