【葛飾区】新店ハント番外編・移転オープンの老舗喫茶店、金町「純喫茶 シャレード」に行ってみた!
2025年5月、前店舗の閉店からずっと追いかけてきたこちらの話題。
金町の老舗喫茶店「純喫茶 シャレード」さんです。
移転オープンされてから約2ヵ月弱、すでに足を運ばれた方も多くいらっしゃると思いますが、やっとのお届けとなりました新店ハント番外編。
生まれ変わったお店で、変わらぬあの味をいただいてきましたよ♪
移転リニューアルオープン! 金町「純喫茶 シャレード」
以前のお店から、西にまっすぐ行くこと数分。
「純喫茶 シャレード」さんにやってきました!
…えっ、むかしのお店に来ちゃった!?
と一瞬どっきりしてしまった筆者。グリーンの看板が、以前の店構えをほうふつとさせます。
上記写真は以前のお店。看板の色も字体もそっくりそのままですよね。
そして筆者の大好きな昭和感満点の食品サンプルも健在です。
うん、これぞ「純喫茶」。それでは早速お店にお邪魔しましょう。
こんにちは~!
落ち着いた雰囲気はそのままに、すっきりとおしゃれに生まれ変わっている…!!
が、昔のままのところだって、やっぱり残っていました。昭和の純喫茶の遺跡…、
あこがれの「ゲームテーブル」!
昔の喫茶店。たまに親に連れて行ってもらったとき、奥でゲームに興じるお兄さんの姿を羨望のまなざしで見ていたなぁ…。
これ、まだ遊べるんですか?と伺うと、
「電源は入るんですけど、画面が動かなくてゲームは起動しないんですよね。」
そうなのかぁ…ちょっと残念ですが、今や電源が入るだけでもすごいです。
さて、懐かしいものはほかにも。
こちらのステンドグラスは、旧店舗からのもの。
昔なじみのお客さんがカウンターに座って、昔話をしながら眺める…うれしい演出です。
移転、そして代替わり… 現マスターの想いを訊く
老舗の味をめいっぱい楽しむべく、おなかはペコペコに空かせてきた筆者。カウンターに陣取り、注文を済ませました。
お料理を待つ間、お若いマスターに少しお話を伺います。
今回は、移転に伴っての代替わりという形なんですか?
「両親が高齢になってきていたので、実は数年前から僕が手伝ってはいたんですよ。」
ご高齢のマスターと奥さんは、さっきのゲームテーブルで休憩中。現在もお店で仲睦まじく過ごされているんですね。
「そのうちに立ち退くことになってしまって、今回の移転となりました。
新しくはなりましたが『純喫茶』というものは守りつつ、メニューも大きく変える気はありません。
が、例えば温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいままでという『基本のキ』をしっかり押さえて、料理も飲み物もアップグレードしていく。そうすることでよりたくさんのお客さんにきてもらえるんじゃないかと思っています。」
「大事なところをしっかり守って、お店に来たお客さんにも喜んでもらえる、僕たちも喜べる、そういうお店にしていこうと思って頑張っています。」
先代もご自身も、実は飲食業には明るくなかったと話すマスター。お客さんを大切にする気持ちが「純喫茶 シャレード」の地位を作り上げてきたんですね。
と、伺っているうちに筆者のランチがやってきました!
「純喫茶 シャレード」の黄色い幸せいただきます!
「シャレード」さんといえば、ふわっふわのほんのり甘いたまごサンドがイチオシ。ですが本日は、もう一つの看板たまご料理をいただきましょう。
昔ながらのオムライス!
焦げ目も焼きムラも一切ない、黄色一色の薄焼きたまごがラグビーボール型にぷっくりと。いったいどうやったらこんなにきれいに焼けるんでしょうか…!?
スプーンを入れるのがもったいない…と思いつつ、いざ実食です!
おぉっ…まろやか~…そしてしっかり、トマト感!
薄焼きなのですが、しっかりとたまごの存在感を感じるのは惜しみなくたっぷりとたまごを使っているから。とても家では作れない…!
そしてたっぷりチキンライスは、なんと国産コシヒカリなんですって。道理で噛みしめるほどにおいしいわけです。
普通盛りでもかなりなボリュームで、筆者もうおなかいっぱい(笑)。
帰り際、もう一つ気になっていたことを訊いてみました。
金町駅周辺は現在大きな変化が訪れている真っ最中ですが、これからの金町にどんな想いを抱かれていますか?
「今でもすでにそうなのですが、タワーマンションができたり再開発が進んだりと、金町に住む人たちの層がどんどん変わってきています。『シャレード』も、移転リニューアルで完全禁煙の店になりましたし、そうした住民層の変化をしっかり見極めていきたいと思っています。
実は、うちはテレビにも何度か取り上げていただいたこともある大家族でして、『シャレード』も僕の代で終わるのではなく、3代4代と続いてくれるよう、2店舗3店舗とお店を増やしていきたいですね。」
老舗純喫茶がだんだんと姿を消していくこの頃、時代の流れを見極めながら「金町の純喫茶」の灯を絶やさない。
その使命を背負っていると、口には出されないながらも感じていられるのかなと筆者は思いました。
お忙しいところ、おいしいオムライスとお話をありがとうございました!
店舗情報はInstagramでご確認いただけます。
場所はこちらです。

















